Repainting 光触媒サイディングの再塗装について

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光触媒施工した外壁サイディングボードへ再塗装での注意点

光触媒サイディングボードの塗替えには色々と問題点がある事はご存知でしょうか? 光触媒サイディングボードは一般的に言うと、再塗装が出来ないわけではありませんが、塗料の密着が良くない、という意味で【難付着サイディング】と呼ばれています。 それは、新築時にサイディングの製造メーカーで光触媒をプレコーティングが施されているサイディングです。 そのような特殊なコーティングを施されたサイディングボードを再塗装する際は特別な難付着用シーラーを使用する必要があります。

      ※ケイミュー社製「光セラ」

光触媒サイディングボード塗替え方法

1.サイディングの模様を色塗料で塗り潰し塗装する場合

光触媒施工された塗装面やサイディングには、塗替え時に下地として専用のシーラーを施工する必要があります。大手塗料メーカーより発売されている難付着用のシーラーで言いますと、日本ペイント社「ファインパーフェクトシーラー」、アステック社「プレミアムSSシーラープライマー」、ロックペイント「2液無機エポキシシーラー」、エスケー化研「エスケーハイブリッドシーラーEPO」などがあります。これらのシーラーはカラー塗り潰しが条件となり、クリア塗装は基本的に不可となります。

2.元々のサイディング模様を生かし、クリア塗装する場合。

元々の光触媒サイディングボード模様を残したクリア塗装をする場合は、慎重にシーラーを選ぶ必要があります。上記の難付着用のシーラーは色塗装(塗り潰し)する前提での下地ですので、これらのシーラーの上にクリア塗装をすると変色してしまう事があり、各メーカーでは上塗りにクリア塗装は不可としております。数ある塗料メーカーより難付着用で、かつ上塗りにクリア塗装が可能な商品はほとんど販売されていませんが、菊水化学の「キクスイロイヤルセラクリアー」という商品は難付着用でなおかつ上塗りにクリア塗装が可能ということです。以下の施工一例で「キクスイロイヤルセラクリアー」を使用した施工工程を紹介いたします。

サイディング模様を生かしたクリア再塗装の施工工程の一例

光触媒サイディング再塗装物件

新築時にケイミュー社製「光セラ」サイディング使用。12年後にサイディング模様を生かして塗替え、さらに光触媒トップコートを施工。

1.高圧洗浄

スズカファイン社製「ホワイトナー」を使用して高圧洗浄。

2.コーキング除去

古いコーキングを除去。新しいコーキング打ちはクリア塗装のための最後に施工。

3.下地処理およびベランダ、門扉その他部分補修

傷んだ箇所の部分補修やベランダ、門扉その他部分補修。

4.軒天、破風、雨どいなどの塗装

外壁サイディング以外の細かな箇所を塗装。

5.コーキング養生

コーキング打ちが最終作業となるため、コーキング部に養生。

6.クリア下塗り

光触媒サイディングへのクリア塗装が可能なサイディング用クリアとして、菊水化学社製「キクスイ ロイヤルセラクリアー」艶有りを下塗り施工。シーラーとして光触媒の効力を遮断する。

「キクスイ ロイヤルセラクリアー」PDFカタログ こちらの商品は当社で取り扱っておりますのでお気軽にお問合せください。

6.クリア上塗り

菊水化学社製「キクスイ ロイヤルセラクリアー」3分艶を上塗り施工。(艶有りクリア仕上げも可能です。)

7.光触媒トップコート

クリア塗装の上に、当社光触媒コート剤「NU-COAT AP クリアE」をスプレーコーティング。※サイディング部にはクリアEを推奨。

NU-COAT AP クリアE PDFカタログ

8.コーキング打ち(上質コーキング推奨)

今回はオート化学工業社製のオートイクシードを使用。
※先にコーキングをするとひび割れや変色する場合があるため、「キクスイ ロイヤルセラクリアー」は後打ちコーキングを推奨しております。

※オートンイクシードは、新たに開発された特殊高耐久ポリマー「LSポリマー」を配合することで、これまでにない耐久性耐候性を実現した「超寿命シーリング材」です。

9.チェック、引き渡し、足場解体、清掃等

 

以上でサイディング模様を生かしたクリア再塗装の一例となります。あくまでも作業工程例ですので、現場や状況に応じ変更する場合があります。一例としてご参考ください。

光触媒サイディング再塗装用のシーラー「キクスイ ロイヤルセラクリアー」、光触媒トップコート「NU-COAT APクリアE」は当社でお取り扱いしておりますのでお気軽にお問い合わせください。